2004年10月 :スペイン旅行

10月9日:名古屋→シャルルドゴール空港→マドリード


10月9日、

スペインへ出発するこの日、日本に台風が来ていた・・・

これが大波乱のスペイン旅行の前触れだったのだろうか・・・


【出発だ!!】


まず、名古屋〜成田間のフライトが可能か?

スゴイ微妙な感じだった。

でも、何とか名古屋は定刻通り出発♪

ただ、フライト中ずっと揺れっぱなし、

アナウンスで

「この揺れはフライトには影響は無いが、

 安全を確保するためにフライト中のサービスは中止させていただきます」

とのアナウンス。

そりゃこんな揺れの中

フライトアテンダントにいつも通りのサービスをしろと言うのが無理な話・・・

絶えず揺れ続ける飛行機に不安を抱えながらも成田へ到着。

これで一安心♪



マドリードまでの道のりは、

この成田からフランスのシャルル・ド・ゴール空港を経由して

マドリード空港へ行く予定でした。

ここで、皆様に行って起きたい事があります。

「無理な計画はするな」

フランスの空港でのトランジット時間が1時間半しかない、

このタイトな計画がこの一人旅を波乱なモノにしたと言っても過言ではないだろう・・・



成田に到着したは良いが、台風も着実に日本それも本州へ・・・

成田についてから次のフライトまで時間があったからゆっくり成田空港見物♪

ただ、フライトの時間が近づいてきて窓の外を見ると再び不安が・・・

「飛ぶのか??」

その時はそれだけが心配だった・・・

結局、1時間遅れて成田空港を離陸。

「成田〜フランス間、距離があるから1時間の遅れなんてすぐにとりかえしてくれるさ」

ってのは甘い考えだったね・・・(泣)

フランスの空港に着いた時間もちょっきり1時間遅れてる・・・

急いでトランジットするはずのイベリア航空へ。

でもフランスのシャルル・ド・ゴール空港は広すぎる!!

ANAの添乗員も途中で

「そこをまっすぐ行けばイベリア航空のチケットカウンターです」

だって・・・

確かに真っ直ぐだったよ。

でも、めっちゃ距離あった!!

行っても行っても見えてこない・・・

本当に大丈夫なのか不安で不安でしょうがないけどガンガン突き進む。

ようやく見えて来たイベリア航空のチケットカウンター、

チケットを見せるとおもむろに韓国系のおっさんに

「NO!!」

飛行機には乗せられんってぬかしやがる!!

「WHY??」

って言ったら

「受付は搭乗の20前に済ませないといけない」

と。

確かに残り10分しかなかった。

でも、

「それはANAが1時間遅れたからいけない、だから、俺は悪くない、だから乗せてくれ」

って言っても答えは

「NO!!ANAはANA、うちはうちで関係ない」

ってあしらわれた・・・

でも、ここで引き下がってもどうしようもないから、

いろいろ文句言ってたら、

別の受付の人が

「着いて来い」

って。

「もうどうにでもなれ」って感じで着いていったら

エールフランスのマドリード行きの便が空いてるからそれに乗って行っていいよって。

神の声に聞こえたね(笑)

こうしてどうにかフランスを飛び立ちマドリードへ。



マドリード空港到着♪

でも、ここでも問題が・・・

俺の荷物が待てども待てども出てこない・・・

「もしや!!」

と思ったら、その通り。

人(自分)はマドリードへ着いたが、

荷物はフランスに取り残されたままだった・・・

とりあえずエールフランスの係りの人に荷物が届かなかった人用の

アメニティーグッズ一式をもらって、ホテルへ。

マドリード甘く見てた、

気温は名古屋と同じぐらいだろうと思ってたら、寒い!!

めっちゃ寒い!!

Tシャツと薄い上着一枚では「風邪引くぞ!!」ってぐらい寒かった。

その寒い中、地図を片手にホテルを探して・・・

マドリード駅から5分ぐらいの距離なのに30分、

夜の見知らぬ土地をさまよい歩きました(泣)

で、ホテルを見つけた時には本当に心から嬉しかったね。

ようやく長い長い・・・

本当に長く波乱密度の濃い一日がようやく終わりました・・・


【ホテル〜豪華だ♪】

10月10日:マドリード


荷物がないまま迎えた次の日。

疲れがあったのか目が覚めたのが8時。

で、朝食を食べようと食堂へ・・・

そこから見える外の景色は・・・

「まだ夜か??」

って感じで真っ暗だった。

自分の時計が間違えてると思ってボーイに

「今って本当に8時??」

って聞いたら、

「間違いなく8時だよ」

って教えてくれた。

このスペイン滞在で気づいたのはスペインは日本より朝明るくなるのが遅く、

夜暗くなるのが遅いって事だね。

夜はたしか8時か9時ごろまで明るかった。

イタリア旅行の時と同じで初日しかホテルを予約してなかったのでまずはホテル探し、


【マドリッド駅】

フランスに取り残された荷物が届くのが初日に泊まったホテルだから、

そのホテルから近くて安いホテルを『地球の歩き方』を見ながら探し、

無事チェックイン。

荷物がいつ届くか分からないから何度も初日のホテルへ。

最終的に

「○○に泊まってるから、荷物が届いたら届けてくれませんか??」

ってたずねたら、即オッケーって事で一安心♪

ただ、何よりも服がないのがめっちゃ痛かった・・・

本当にめっちゃ寒かった・・・

お店で服買おうと思ったけど・・・

スペインっていい国だね、働く人にとっては・・・

日曜日って事もありお店どこもやってない(泣)

とりあえず、寒いからと言ってホテル内にいるのは自分の性格上できないから(笑)

ホテルからそう遠くない名所に行こうと思い出発。

ホテルの近くにあったのがかの有名なプラド美術館。


【プラド美術館付近の景色1】

【プラド美術館付近の景色2】

美術館内に入って思った事は「かなり広いな」だった。

実際、絵画だけでも8000点を超えるみたい。

いろいろ見て周ってたらあっという間に時間が経ってた。

本当に見ごたえ十分♪

もしマドリードへ行く事があればプラド美術館はオススメです♪

いろいろ有名な絵画の写真も撮ってきたけど、

いろんな所でよくお目にかかるフラ・アンジェリコの『受胎告知』がありました♪


【受胎告知〜フラ・アンジェリコ】

【最後の晩餐】

【ヒッポダメイア(デイダメイア)の略奪〜ルーベンス】

プラド美術館を出たらブラブラ散歩して荷物が届くのを待つ、

届くのを待つ、

待つ、

待つ、

待つ・・・

・・・

待っても待っても荷物は来ない(泣)

闘牛を見れるチャンスが今日しかなかったから、

荷物がなく寒さに震えながら夕方から始まる闘牛を見に闘牛場へ。


【マドリッドの風景1】

【マドリッドの風景2】

「暗くなったら絶対ヤバイな」って思って

露店で闘牛の絵が描かれたTシャツを買って重ね着をして寒さ対策(笑)

とりあえずこれでオッケー♪

実際、最後の方はかなり寒かったけど・・・(笑)


【闘牛場〜PLAZA DE TOROS】

闘牛って、ただ『マタドールVS牛』だと思っていたけど、

そんな単純なもんじゃないね。

ちゃんとした形式があってそれに沿って闘牛が行われていく。

何か文化と儀式が混ざり合った感じがした。


【始まります】

闘牛を見ながらみんながいっせいに笑い出す場面が何度かあったが、

俺は「何に対して笑ってるんだろう??」って理解できなかった。

やっぱちゃんと闘牛(スペイン)の文化が分かってないと理解できないんだろうなって思った。

ちなみに、下の写真は『マタドールVS牛』の『牛』の勝ち(笑)


【牛の勝ち!!】

下の写真は『マタドールVS牛』の『マタドール』の勝ち。


【一撃必殺!!】

【マタドールの勝ち!!】

闘牛の迫力はやっぱナマで見たものでしか味わえないと思う。

スペインに来て闘牛がやってるならば一度足を運んでみたらどうでしょう。

スペインで初めてレストランに入り何がなんだか分からない

メニューから適当に注文したらこんなのが出てきた。


【蒸したエビだった(笑)】

「おい!蒸したエビだけかよ!!」

ってかなり悲しかった(笑)

やっぱ適当に注文しちゃいかんね。

ある程度ホテルで本を読んで

「どんな食べ物があるのか?」と「なんて読むのか?」

ぐらいは調べないと痛い目に遭います(泣)

ちなみに、これがこの日の夕食でした(笑)

夕食後、ホテルに帰るとようやく荷物とご対面。

もう涙が出てくるほど嬉しかった(笑)

これでようやく普通の旅行が始められる♪

10月11日:コルドバ


本当はもっと時間が取れたなら

グラナダ、セビーリャなどのアンダルシア地方を回りたかった♪

もっと欲を言えば地中海の出口、

ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の一番接近する場所・・・

ジブラルタル海峡にも行ってみたかった。

こんなにも行きたいところたくさんあるのに行って来たところは『コルドバ』のみ。

でも、このコルドバは後ウマイヤ朝の最盛期(アブデ・ラーマン3世の時代)には

人口100万人を超えて栄えていた都である。

また、歴史的にもヨーロッパでありながらイスラムの影響を強く受けた文化が残っている。

(歴史の教科書を読むと面白いですよ)

前置きが長くなったけどコルドバに行く時にまず最初に困った事。

マドリードの駅(アトーチャ駅)で切符買い場所が分かりにくい、

何とか切符を買ったら次は荷物検査・・・

(俺が行く少し前に爆弾テロがあったから厳しかったのかもしれないけど)

検査員のお姉さんスペイン語しかしゃべれない・・・

本当に何言ってるか分からずに困ってたら、

近くにいたヨーロッパ系の老婦人が日本語で話しかけてきてくれて、

検査員のお姉ちゃんと俺の通訳をしてくれた。

それに、その老婦人の友達らしき方とは英語でしゃべってる。

めっちゃかっこいい老婦人に出会えて「俺もこうなりてぇ〜」って思った♪

列車に乗り景色を眺める事、約1時間半ちょいかな、

コルドバ到着♪


【コルドバ駅】

やっぱ地中海性気候のせいなのか??

マドリードと違ってめっちゃ暑っつい。

確かに回りに見える植物も暖かいところに生える植物だよな〜

って感じの植物がいっぱい生えてた。


【コルドバの景色1】

【コルドバの景色2】

とりあえず、有名な『ユダヤ人街』へ、

特徴は白壁の街並みに花の小鉢が飾られてすごく綺麗なところ♪

けど・・・俺の撮った写真は・・・

「花の小鉢が飾られてない!!」

って文句は言わないでください(笑)

ユダヤ人街は迷路のようになってて何度も何度も道を迷いました(笑)


【ユダヤ人街へ行く途中の景色】

【ユダヤ人街の景色】

『旅の歩き方』に書いてある良さ気なレストランを探して、

ようやくたどり着いたら、

格式高いのか

「1人は入れません」

って言われてしまった、

その下のバール(スペインでもバールって言うのか??)で食べてくれって言われて、

何か腹立ったからそのお店を出て違うお店に行きました。

次に言ったのが『EL CABALLO ROJO』と言うお店。

ネットで調べてみると口コミだけど評価がかなり高い!!

そりゃそうだよね〜

でらうまだった!!

こんな美味しい料理が食べてたら腹の虫が収まるどころか気持ちよく満腹に♪


【かぼちゃのスープ】

【料理の名前はわからないけどめっちゃ美味しかった♪】

写真のデザートは食べたわけじゃないけど、

(店内にあったから写真撮りました(笑))

めっちゃ美味しそうだったから

食べようかやめとこうか悩んだ末にやめました(笑)

お腹いっぱいだった。

でもこうやってずらっと並んでると見た目の美味しさ倍増するね!!


【おいしそうなケーキが並んでました♪】

一番の見所『メスキータ』へ。

この庭園は広くすごく綺麗だった♪

メスキータ内部はヨーロッパ的な建物っぽいけど、ちょっと違う。

これがイスラム文化の影響か!!

初めて触れたイスラム文化はちょっと感慨深いものがあった。

将来トルコとか本場のイスラム文化を見てみたいと思った。

それにはもっと歴史を勉強しなきゃいかんなとも思った。


【メスキータ】

【メスキータ内部】

【メスキータ内にあるステンドグラス】

次に『カラオーラの塔』へ。

カラオーラの塔の内部ではヘッドフォンをつけていろんな案内が聞けるんだけど・・・

全く覚えてないや(笑)

その屋上から見える景色はまた絶景だね。

市街にいると分からない街の素晴らしさが見えてくる。


【カラオーラの塔にて】

【カラオーラの塔の頂上から】

スペインには素晴らしい文化がある。

ここに強調したい!!

シエスタ((昼食後の)昼寝。参照:goo辞書)と言う文化!!

働きすぎの日本人には分からないと思うけど、

昼食食べたらみんな寝るんだよ(笑)

お店も閉まる!!(閉まらない所もあるけどね)

観光名所なども閉まる!!(泣)

そりゃ従業員寝てんだろうな〜

って思いながら閉められてる観光名を目の前に

「待つ」か「帰る」かの二者択一。

結局『アルカサル』って言う有名な庭園を見たくて待ってたら、

いきなり「本日は閉館です」だって・・・(泣)

なかなかアバウトな国民性もっと日本にも導入しよう(笑)

そこでタイムアップ、

帰る時間になっちゃった・・・(泣)

まぁ、旅行は一度しか行っちゃいけないって言う決まりはないからね、

もっと何度も来ようと心に誓った。

夜行ったレストランでアルゼンチンの人と仲良くなりました♪

やっぱりレストランやバールっていいですね♪

一人旅してるとあんまりしゃべらないから、それが寂しい・・・

でも、料理を食べながらふと話しかけると楽しい会話が始まるから♪

やっぱこういう経験って海外旅行ぐらいしか味わえないよね♪


【レストランにて】

【アルゼンチン人の夫婦と仲良くなりました♪】

10月12日:マドリード


今日はレアル・マドリードの練習場に行って、

有名な選手からサインもらうぞ!!

と気合を入れて『サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム』へ向けて出発!!

途中、大通りがにぎやかだなと思ってたら・・・

今日は軍事パレードの日だったみたい!!

初めて見ました軍事パレード!!

歩兵、騎馬兵、戦車、グリーンベレー、レッドベレー、中世の騎士っぽいの、スキー隊みたいなの。

1時間ぐらい見てたけどなかなか見ごたえありました♪


【軍事パレード1〜戦車】

【軍事パレード2〜レッドベレー】

着きました♪

サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムへ♪

って・・・

ここって練習場じゃないみたいだね(泣)

練習場はこのスタジアムよりもっと北の方にあるらしい。

ここには練習に選手は来ないじゃん・・・

大失敗(泣)

じゃあ、ここはどんなところかと言われると、

レアル・マドリードの本拠地であります。


【サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムにて】

【サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム入り口にて】

スタジアム見学が出来るのでとりあえず見学をすることに。

まず入り口から入ってスタジアムの内部へ、

更にはグラウンド上まで行ける。


【グラウンド1】

【グラウンド2】

そこを通っていくと次にあるのは博物館だね、

レアル・マドリードのトロフィーがいっぱい飾られてたり、

選手紹介が壁一面にされてたり。

レアル・マドリードの一員として写真を撮れたり。

ちなみに下の写真の子が隠しているのは「ロベルト・カルロス」でした。


【将来のロベカル??】

あの子的には

「ロベカルのようになりたい」のか?

「ロベカルが邪魔」なのか?

どっちだったんだろう??

それは永遠の謎であります(笑)

レアル・マドリードのスタジアムも見物し終わった事だし、

あとはどこに行こうかな〜って『地球の歩き方を』見ていたら

『カサ・デ・カンポ』って言う公園が

オエステ公園からロープウェイに乗って10〜15分のところにある。

本によると

「まさにマドリードのオアシス、街の喧騒に疲れたらそこでのんびり過ごすのもいい」

って事が書いてあったから、興味を引かれ行ってみた。


【マドリッドの景色1】

【マドリッドの景色2】

【マドリッドの景色3】

とりあえずロープウェイに乗る・・・

乗ったのはいいが・・・

俺は高所恐怖症・・・

たった一人密閉された空間・・・

しかも、地上から遥か上空・・・

始めはめっちゃ怖かった・・・

でも、時間が経つに連れて怖がってるのも疲れてきて怖くなくなった(笑)

慣れるもんだね〜♪

でも多分、俺の高所恐怖症は治ってないと思うけど・・・(笑)


【ロープウェイからの景色1】

【ロープウェイからの景色2】

カサ・デ・カンポに到着して思った事

「本当にマドリードのオアシスだな」

ってね。

スゴイ静かで緑溢れてマドリード市街の喧騒が嘘みたいに感じた。

スゴイ気分良くなって

「ロープウェイで10〜15分ぐらいなら歩いて1,2時間あればホテルまで帰れるだろう」

と思ってゆっくりロープウェイが来た道を目指して歩き始めました♪

始めの30分間は何とも贅沢な時間を使ってるんだろうと感じるほど

美しい景色に見惚れながら歩いていたが・・・

その後、道に一人の女性の姿が・・・

しかも「ヒッチハイクしてるのかな??」って感じるしぐさをしながら・・・

近くに行くまでは何も疑ってなかった、

この平穏な空間は素晴らしいものだと疑ってなかった・・・

が!!

その女性の近くまで(進行方向にいたため)来て、

初めて異様さに気づいた!!

その女性を良く見ると、お尻を出しながらヒッチハイクのようなポーズをしている・・・

「ん??」

と思って回りを見てみると、

同じような事をしている女性が何人も見えるではないか!!

その時、全てが分かって本当に「ゾゾゾ!!」っと全身に寒気が走った!!

「これはヒッチハイクじゃない!!売春してる!!」

道は一本道、

「進むか?戻るか?」

一瞬にして頭をフル回転させて、進む事に決めた。

(ロープウェイに戻ってももしかしたらロープウェイが終了してる時刻になっちゃう可能性が大だったから)

とりあえず、道路から離れて、

売春婦の目につかない舗装されてない丘の斜面を伝いながら降りて行く事を決めた。

30分程歩いたかな、

そこには公園があって家族連れが楽しそうに遊んでるその傍にも売春婦らしき人はいた。

本当に「どうなってんだ?ここは??」って感じだった。

更に30分程歩いてようやく普通の道に戻れた。

この時は本当に心の底から「ホッ」としたね。

売春婦がいる地帯を歩いてる時はいつでも逃げる心構えをして歩いていた。

俺のイメージの中に

「売春婦がいる」=「マフィアもいるんじゃないか??」

ってのがあって、

もう本当に生きた心地しなかった。

ずっと「どう来たら、どう逃げるか?」って考えてたから。

景色なんて全く持って楽しめなかった(泣)

総括として、

ロープウェイで行って街の喧騒を離れて一息つけたら、

またロープウェイで戻りましょう。

後は、海外で夕方から1,2時間歩くかもしれない状況は作らないようにしましょう。

何があるかわからないです。


【マドリッドの市街に無事戻りました】

10月13日:バルセロナ


約5時間の列車の旅。

とにかく長かったけど、

周りの景色を眺めつつ、

デジタルオーディオで音楽を楽しみつつ長い列車の旅を楽しみました。

内陸部を抜けて、地中海沿いに出た時には心が躍ったね♪


【車窓から見える地中海】

やっぱ海を見るのが大好き♪

この時「今回は絶対に地中海に入るぞ!!」と決心した。

ただ、日程的に厳しいって事も不安要素としてあったんだけど・・・

でもやっぱ地中海に行きたいと心から思った。

バルセロナについてまずはホテル探し。

『地球の歩き方』を見ながらくて立地条件のいいホテルを探す。

そしてとりあえず行ってみる・・・

バルセロナって観光客いっぱいいるのかね?

何軒か尋ねたけどどこも満室、

困り果てて、地図を見ると『日本語案内予約センター』なるものが近くにある!!

速攻で行ってみる・・・

時間が悪くてやってない・・・

そう、スペインにはシエスタがあるからね(泣)

時間外だと知りつつも『ホテル観光日本人案内所』へ電話してみる・・・

やはりつながらない・・・

どうしようか迷った挙句、日本人が経営しているホテルへ電話する。

すると空いてるとの返事が。

ようやくホテルが見つかって一安心。

イタリア、スペイン旅行中、

このバルセロナが一番ホテルに困った都市だね。

バルセロナに行く時はあらかじめホテルを予約しておいた方がいいと思う。

実際、本にもそう書いてあったし・・・

まぁ、何はともあれ、

ホテルに着いて一服して、時間を見るとまだ17時ではないか、

これはこのままホテルにいるのはもったいないと思って、

地図でどこに行けるか検討してみる。

このスペイン旅行の一番の目的である『サグラダ・ファミリア』が結構近くにあることが判明。

地下鉄も分かりやすそうだったから地下鉄で行く事に。

ホテル近くのウニベルシタット駅からサグラダ・ファミリア駅へ。

サグラダ・ファミリア駅について地上へ出てみて

「サグラダ・ファミリアはどこかな〜」

って振り返った瞬間!!

それは、そこにあった!!

全身に雷が走るような衝撃が!!

「これが、これが夢にまで見たサグラダ・ファミリアか・・・」

と、本当に言葉を失ってしまった。


【サグラダ・ファミリア1】

【サグラダ・ファミリア2】

そこにそびえ立つ物こそ高校の世界史の授業の時に

「完成までにあと○百年かかると言われてる教会」

と紹介されて、

「そんな何百年もかけて教会作る必要なんかあるかよ!!」

って思い、

時が経つに連れて(特にイタリア旅行してから)

「そんな建築に何百年も情熱を燃やせる教会ってどんなもんなんだろう?」

と思うようになり、

次第に「絶対に見たい!!」とまで思うようになっていた。

サグラダ・ファミリアの中に入り上へ上へ登っていくすごい幾何学的な構造をしていて、

内部に説明文が有ったんだけど「よ〜わからん」って感じだった(笑)

とりあえず凄いんだなって思った(笑)

サグラダ・ファミリアの上層部から見えるバルセロナの街並みはとても綺麗だった。


【バルセロナの街並み】

そして、沈み行く夕陽もとても綺麗だった。


【沈みゆく夕陽とサグラダ・ファミリア】

この日の夜、写真を撮りに行こうとしてかなり危ない目に遭いかけました。

・・・と言うのは、

夜にバルセロナの街並みを歩いていたら

バルセロナの中央の広場(写真の場所ね)がライトアップされてて

すっごい綺麗だったから

「これは写真に収めなきゃ!!」

って思ってこの広場に向かって歩いてました、

そうしたら、後ろに何か気配がしたから、

後ろを振り返ると、

ごっつい黒人の兄ちゃんと目が合った・・・

その時

「これは絶対にヤバイ!!」

と思って回りを見渡す・・・

右から左へ・・・

人はいない・・・

と思ったその瞬間、

若者に話しかけてる警官を発見!!

「警察の前では襲ってこないだろう」

と思って急いで警察の近くへ・・・

その間はほんの数秒・・・

そして振り返って見ると一本道のはずなのに、

その黒人の兄ちゃんはいなくなってた。

多分、間一髪だったと思う。

俺の臆病な性格が自分を後ろを振り向かせてくれて本当に感謝したい(笑)

それにたまたまそこにいた警察にもめっちゃ感謝したい。

もしいなかったらヤラれてた可能性大だった!!


【バルセロナの危険な香りのする夜景1(笑)】

【バルセロナの危険な香りのする夜景2(笑)】

いろんな街に行ったけどバルセロナが一番危険な街だと思った。

襲われそうになったとか、そういうのを抜かしても、

なんとなく肌で感じるヤバイ感じがする街がこのバルセロナだった。

だから、ワインもホテルが見えるバールでしか飲まなかった。

酔いながら歩くのには絶対に危険だと思った。

(マドリードやイタリアではワイン飲んで酔っ払いながら1時間ぐらい夜の街をぶらぶらしてたんだけど・・・)

みなさん、海外の夜の街の一人歩きは危険ですので控えた方がいいと思います!!

って全然説得力がないって??(笑)

10月14日:モンセラット&シッチェス


この日はかなりハードな旅をしました。

まずはバルセロナから北西に53km(電車で約1時間)の

モンセラートと言う古くからキリスト教の聖地とされた場所に、

その後「今日しか地中海を味わう日が無いぞ!!」って事で

モンセラートからバルセロナに帰ったら直ぐに、

南西に約40km(電車で約30分)のシッチェスへ。

ここはバルセロナのブルジョワの別荘地らしいが、確かにそんな感じ(笑)

という具合にこの日1日は北へ南へ奔走してました



モンセラート

まずは、バルセロナから列車でモンセラートへ。

1時間ほどのどかな風景を眺めながらの列車の旅、

山の上にある大聖堂ってどんなんだろう??

ってかすかに心躍らせていた。

モンセラートの駅に着いてロープウェイであの先の見えない山の上へ。

高所恐怖症の俺はやはりビビリ気味(笑)

でもマドリードのときと同じで乗ってるうちに大丈夫になってくるもんだね。

あの、ロープウェイからの景色は何とも言えぬほど綺麗、

大パノラマが広がってるよ!!

やっぱ山岳鉄道と言う味気ないコースで行かなくてよかったと思った(笑)


【モンセラートへのロープウェイ1】

【モンセラートへのロープウェイ2】

ようやく大聖堂のある場所まで到着。

大聖堂があるって言ってもかなり観光地化されてる感じはあるね。

でも、観光地化されるのも納得が出来る。

景色一つ一つが今までに見たことも無いような素晴らしいな景色。

よくこんな所に大聖堂なんて建てたな〜って本気で思うほど(笑)

後思ったのは、やっぱ標高が高いだけあって息が切れやすかった。

あんまり意識してなかったんだけど

「なんかいつもより息が切れるな」

って感じた。

富士山登った時みたいにぜんそくが出なくてよかったと後で思った(笑)

まあ、標高が高いって言っても1000mぐらいだからね。

そんなに大したものではないね。


【モンセラートの景色1】

【モンセラートの景色2】

【モンセラートの景色3】

【モンセラートの景色4】


シッチェス

ついに来ました、地中海!!

海に入ってる人もいっぱいいたので俺も入ろうか?と思い、

とりあえず地中海の水の温度を確かめる・・・

「いや、海に入るのは無理だな」

と結論を出し、普通に観光することに(笑)


【シッチェスの景色1】

【シッチェスの景色2】

【シッチェスの景色3】

海岸線を歩きながら海に入ってる人たちを眺めぶらりと歩く。

かなり気分よかった♪

今度、地中海に行くことがあれば暖かい時期に行って入りたいなって思った。

そうそう、言い忘れるところだった、

ここで初めてトップレスの人を見た。

めっちゃビックリした。

しかもおばちゃんだった・・・

記憶を消したい・・・(笑)

海辺に立つ教会ってすごい風情があっていいなって思った。

岩場から写真撮ったんだけど、その直後滑って海に落ちるとこでした(笑)

危なくデジカメも壊すところだった・・・

危ない危ない、

やっぱ足場がしっかりしたところじゃないと危険だね・・・

やっぱ、リゾート地だけあってみんなのんびりしてた。

たまにはこんな環境に身をゆだねていたい・・・


【シッチェスの景色4】

【シッチェスの景色5】

【シッチェスの景色6】

10月15日:バルセロナ


この日はFCバルセロナの練習場(カンプ・ノウ・スタジアム)に行ってきました。

朝早く行けば選手のサインもらえるかな〜って感じで軽く考えていきました。

まず、カンプ・ノウ・スタジアムへ地図を見ながら地下鉄を使い、

迷い迷って着きました(笑)


【カンプ・ノウ・スタジアム】

それでもまだ朝早かったのでスタジアムの周りを一周回ってると、

ある入り口周辺に地元の青年(少年?)が紙とペンを持ってウロウロしているのを発見!!

「これは選手にサインをもらうために待ってる人たちだら」

と思って俺の微妙な距離を置いてその入り口で待つことにしました。

待つこと30分ぐらいかな??一台の車がやってくると、

地元の青年達が一斉にその車に走りよって行って紙とペンを渡してる!!

それを見て

「お!選手がきたか!!」

と俺も一緒になって持ってきた紙とペンを渡しました、

サインしてくれてる証拠写真です(笑)

彼の持ってる紙とペンは俺のです。

ちなみに、気軽に握手もしてくれてすっごい感じのいい人でした。

ただ、当時の俺はバルセロナの選手はロナウジーニョしか知らなくて、

「この人って誰だろう??」

って感じでした(笑)

後日、日本に帰って友達に見せたら

「ラーションじゃん!!めっちゃ有名な選手だよ!!」

って興奮気味に言われたけど、

やっぱ分からない当時の俺的には「ふ〜ん」程度だった(笑)

ちなみに、更に後日とある友達から

「おまえんとこの(フットサルの)ユニフォームってスウェーデンのユニフォームだよね、

 なのにラーション(スウェーデン代表)知らんのか(笑)」

って言われた、

言われてみて「あ、そうだ!」って思った(笑)

最近は前よりは多少選手の名前と顔が一致するようになって来ました♪


【ラーション】

その後、何にかの選手にサインもらって写真も撮ってたら、

地元の人が騒ぎ出した

「ロナウジーニョ、ロナウジーニョ」

って、

地元の人は車の前に出て車を止めようとしてたけど結局ロナウジーニョは止まってくれなかった。

ただ、車のガラス越しに本物のロナウジーニョを見てちょっと感激しました♪

その後も何人もの選手からサインもらって写真撮りました。

ちょっと自信が無くて「この人からサインもらった」と明言できない選手もちらほら・・・

サインは分からんねぇ〜

どれが誰が書いたサインか・・・

友達と話してて

「このサインは○○じゃない??」

「ん〜そうかもしれない・・・」

って感じ(笑)


【ロナウジーニョが乗ってました】

【デコ】

一通り選手が通過した感があったので、

俺もスタジアムの中に入っていきました。

そこは、レアルマドリードと同じ感じでFCバルセロナの博物館があったから入っときました♪

そこで目を引いたのはスクリーンにスーパープレー集を映してるところがあり、

マジですげ〜ってだいぶ長い時間見てた(笑)

あと、ビックリしたのがバルセロナのいろんな書物が保管されている場所の一角に

あの『キャプテン翼』が!!

俺は本を読んだこと無いだけど、

確か翼くんってFCバルセロナに行ったんだよね??

だからそこに保存されてるのかなと思った。


【ユニフォーム】

【キャプテン翼】


昼を過ぎて練習を終えた選手が帰っていくところに遭遇した。

だけど、観光客がめっちゃ大勢いてサインをもらうときの選手の顔も

「うぜ〜」って顔になってた(笑)

もし、選手のサインが欲しくて練習場に行くのならば朝行くのが一番だね♪

何故かと言うと、朝サイン待ちしてたのは俺を含めて、

始め4人、最終的に6人だけだったから。

だから選手も暖かく接してくれたと思う、

一人一人ちゃんと握手もしてくれたし(ロナウジーニョだけは別だけどね(笑))

ただ、逆に、人が少なすぎて「本当にここでいいのか??」って不安はものすごいあった(笑)

でもまあ、地元の人がいればたぶん当たりだろうと思う。

さすがは地元っ子♪

カンプ・ノウ・スタジアムを後にし、次に向かったのがモンジュイック。

小高い丘になっていて、

1992年のバルセロナオリンピックのメイン会場になった場所。

スペイン広場からカタルーニャ美術館を抜けて


【カタルーニャ美術館】

オリンピック・スタジアム、オリンピック記念館、


【オリンピック・スタジアムにて1】

【オリンピック・スタジアムにて2】

【オリンピック・スタジアムにて3】

そして、スペインにいるのにスペイン村に行ってきました(笑)

ここは1929年の万国博覧会の時に作られたみたいで、

スペイン各地の名所が再現されてるみたい。

回ってみて

「あ、ここはコルドバを再現してるんだ!!」

と分かった以外、

どこを見ても知らないから「ふ〜ん」って感じだった(笑)

夜のバルセロナ旧市街を歩いてて、

「お!スペインの市場っぽいな」

と思って写真撮りました。


【市場】

【バルセロナの景色】

この日は本当は、有名なレストラン『カサ・カルベ』って言う

ガウディが建設した所に行ったんだけど、

人がいっぱいで今日はもう無理って話になって、

旧市街の方へレストラン探しに行きました。

『地球の歩き』」を見ながら彷徨い続けてようやく次のお店に着いたら夜8時過ぎちゃった。

しかも「地球の歩き方」には暗くなってからの一人歩きは避けようと書かれている旧市街の海岸寄り。

料理は美味しかったけど、一人で食べるといろんな種類の料理が食べれないのが悲しいね。

帰りはさすがに身の危険を感じたのでタクシーでホテルまで帰りました。


【バルセロナの夜景】

【レストランにて】

10月16日:バルセロナ


帰りの便が夕方と言うこともあり、朝から旧市街地へ。

「見逃したところはないか??」

といろいろ歩いて回る、

「そう言えば、明るいうちに港の方に行ってないな」

と思い行ってみる。

朝の旧市街地はのんびりとしていて、

夜の張り詰めた緊張感の欠けらもない(笑)

港周辺をのんびり歩く。

これでスペイン旅行も最終日か〜って感慨深く思う。

この波乱だらけのスペイン旅行の最終日はこれほどのんびり出来るとは思わなかった♪


【バルセロナの旧市の景色1】

【バルセロナの旧市の景色2】

【バルセロナの港にて】


スペイン最後の食事はパエーリァ、イカ墨のパエーリァを食べました♪

「ん〜まずい(笑)」

お店が悪かったのか?

口に合わなかったのか?どうなのか??

まずかった・・・

後味悪いスペイン最後の食事になってしまった。

そう言えば、イタリア旅行の時も最後に

「地方の有名な料理だよ」

って言われたラム肉のステーキがまずかったな(笑)

2度ある事は・・・

いやいや、3度も同じ目にあってたまるか!!

気をつけよう!!(笑)


【ちょっとイマイチなパエリア】

地図を見てると”グエル邸”が近くにあったから行ってみた。

そうしたら、改装中につき見学できませんって張り紙が張ってあった(泣)

ちなみにグエル邸とはガウディが建設した建物の事。


【グエル邸】


ついにスペイン最後の時がやってきました。

イベリア航空に乗り込み、

いざ、トランジット地点のイギリス・ヒースロー空港へ・・・

と思いきりゃ、出国審査にめっちゃ時間くってるじゃん!!

(俺が悪いのではなく、バルセロナの空港が悪い)

意味が分からないけど、

すごい時間待たされた挙句の果てに、なぜか俺のパスポートだけをコピーしてる・・・

俺は何も悪いことしてないのに・・・

「何でコピーするの??」

って聞いたら

「NoProblem!」

だけ、ちゃんと説明せいや!!

と腹を立てつつ、飛行機に乗り込むのを待つ、

待つ、

待つ・・・

全ての人の出国審査が終わり、

一斉に飛行機に連れて行かれたんだけど、

結局、一時間遅れでの出発となった。

ここで、嫌な胸騒ぎが・・・

イギリス・ヒースロー空港でのトランジット時間は1時間半しかないんだよね・・・

まさか、行きと同じようなことにはならないよな??

と祈りつつヒースロー空港へ、

いきなりアナウンスで

「ANA○○便に乗る方は優先して(急いで??)出て行ってください」

と、マジか!!と思いつつも、

確かに時計は俺が乗る予定の日本へ向かうANAの便の出発時刻の30分前・・・

ヒースロー空港を走りに走ってANAのカウンターへ、

やっぱ日本の航空会社は親切だよ。

急いで行っても出発時刻の10分前にしかANAのカウンターに到着しなかったんだもん(泣)

でも、ANAのカウンターにいた人は

「急いでくださいね」

の一言で飛行機へ乗せてくれた(笑)

「もう最後の最後までハラハラドキドキさせないでよ〜」

ってマジで思った。

「これに乗れなかったらどうなるんだろう??」

って本気で考えてたからね、

有給を4日もぶっ続けに使い、

何とか実現したスペイン旅行なのに、

ここで乗り遅れたら・・・

月曜日会社行けないよな〜どうしよう??って考えてた(笑)

でも、何とか日本行きの飛行機にも乗れていざ日本へ!!


【上空から】

10月17日:バルセロナ


無事名古屋空港到着♪

現実に戻るって寂しいよね。

でも、明日から頑張るか!!って元気が沸いてくる♪



この旅行をどんな旅行だったかと振り返ると

「嵐の中を行き先の見えないまま進んだ旅」

でした。

かなりしんどかったが、

このしんどい旅が次なる旅の良き糧となってくれると信じております。(笑)


長い間お付合いいただき誠にありがとうございました。

スペイン旅行はこれにて幕を閉じます♪